無題

どうしてこんなに眠いのか、と思うくらいにこんこんと眠る。こうして眠り続けているうちに何かとりかえしのつかないことになるのではないか。それでも眠る。眠り続ける。夢を見る。夢のなかでわたしは、過去や現在や未来の、人間だったりそうじゃなかったりするものになる。それらの物語は私を満足させる。
それでも、意識の片隅で君の声を聞く。わたしの朝は君で始まる。